賃貸住宅を考えてみる
賃貸住宅を考えてみる
思えば私は小さい頃から賃貸住宅に暮らしています。一時期、私の両親は戸建てを買いましたが、子供たちが皆家を出て行ってしまい、寂しくなって広い戸建てを売却し、狭いマンションに間借りしてしまったのです。そんなわけで、私は昔も今も賃貸派というわけです。そこで賃貸住宅と分譲住宅を私なりに比較してみました。
賃貸住宅というものは、当然のことですが、毎月決まった賃料を支払わなくてはいけませんね。それから住戸はあくまでも借りているのだから、自由気ままに改造などできません。壁に小さな穴一つ開けることも許されないのです。それに比べて購入した家やマンションというのは、毎月の家賃は必要ありません。ローンを組んで買った場合には、毎月ローンの支払いをしないといけませんが、ローンの組み方も今では賃貸の家賃並に低額に組むこともできますね。ただし、その土地や建物に対する税金もかかるようになります。
それから、賃貸には更新のときには更新料を払わなくてはいけません。家賃も高いところに住んでいると、この更新の際には大変な出費になります。こうなってくるとつくづく思うことは、自分の家があればなあ、ということでしょう。マイホームがあれは、家賃だって更新料だって必要ありませんから。でも、皆が皆、マイホームを持てるわけではないですね。マイホームを持つお金がないから賃貸に住んでいるのですから。
確かに自分のポリシーとして賃貸暮らしをしている人も中にはいます。それが、「賃貸派」と言われている人たちですね。そのような人たちは、賃貸が好きだから、あるいは暮らしやすいからそうしているわけです。
賃貸にもいいところはけっこうあります。その一つに、いつでも好きなときに引越しができるということです。人によってはこの引っ越しが大好きだという人もいますから。私がそうです。引っ越しというものには気分を一新させる不思議な力があります。「これから新生活が始まるんだ」という新たな意気込みも出てきます。それがたまらなくいい。新しい土地での新しい生活で、様々な期待が持てます。マイホームを持っていますと、なかなか引っ越すのは難しいですからね。